ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で
みくりと津崎が選択した”事実婚”。
事実婚のメリットや
法律婚との違いについて、
解説していきます。
目次
事実婚とは
婚姻届は提出していないが、
事実上、婚姻状態にある男女のことをいいます。
内縁と同じ意味で使われることもあります。
法律婚は婚姻届を提出して、
法的に結婚を認めさせることです。
一般的に事実婚と認められるには
2つの条件があります。
1.お互いに婚姻の意思があること
2.共同生活をしていること
本人同士がお互いに対して
婚姻の意思を認めており、
第3者がみても
「2人は夫婦だね」と
判断できれば、事実婚が認められます。
同棲との違いは?
同棲はただ、一緒に住んでいるカップルのことで
「夫婦意識はない」とみなされます。
あくまでも”恋人”です。
同棲は社会的な信用度が低くなります。
でも、事実婚は同棲と異なり、
法律婚に準じ、法的に保護される部分が
あったり、夫婦として利用できる制度もあります。
同棲との違いを証明するもの
事実婚を証明するものは
住民票です。
同棲するだけなら、
ほとんどの人が住民票を
移したりはしません。
例え移したとしても、
それぞれが世帯主となって
同じ住所で住民票をつくるでしょう。
他にも「通帳」や「賃貸証明書」など
同一の住所に住んでいることや同一生計であることが
わかるような書類があるとOKです。
事実婚のメリット
●改姓しなくていい
法律婚では夫婦どちらかの姓を
名乗らないといけないので、
例えば、銀行やパスポート、
クレジットカードなどの
氏名を変更しないといけません。
事実婚だとこの労力が不要になります。
●対等なパートナーシップを築きやすい
●別れても戸籍に傷がつかない
事実婚の場合は
なんといっても、
戸籍に✖がつかないというのがいいようです。
法律婚と事実婚との違い
事実婚だとしても
夫婦と同等の権利と義務があって、
社会保険や世の中の夫婦サービスが利用できます。
例えば
・健康保険者の被扶養者になれる(一定条件あり)
・携帯電話の家族限定割引がつかえる
・慰謝料請求や養育費の請求ができる
などなど
事実婚でも法律婚と同じように
パートナーの扶養に入ることができ、
遺族年金の受取人にもなれます。
また、住宅ローンを夫婦で組むことができ、
携帯電話や自動車保険の
家族割引もつかえます。
もしパートナーが浮気をした場合は
慰謝料の請求もできます。
事実婚と法律婚との大きな違いは
相続権がないことです。
入籍してないので、
お互いにもしものことがあった場合、
自動的に財産を相続する権利がありません。
そこで、大事なのが遺言での対策です。
遺言を書くことで、事実婚でも
相手に財産を残すことができます。
ただし、遺言で受け取ることはできますが、
相続税が2割増しになります。
子供が生まれた場合は
法律上の婚姻関係にある男女の間に
生まれた子として扱われません。
子供は女性の戸籍に入り、
そのままでは父親が空欄になるので
父親が認知届を出すことで、父親との法的な関係ができます。
まとめ
事実婚と法律婚というのは
それほど大きな違いありません。
これからの時代は「法律婚」に
こだわる必要がなく、
事実婚が増えていくといわれています。
まぁ、ドラマの場合は
周りから見ると「法律婚」ですが(^^)
ps.
ちなみにドラマで
「プロの独身なんで」と言ったシーンで
星野源と新垣結衣がお互いに拳をあげたのは
アドリブだそうです。
この息ピッタリ感はまさに
夫婦です。